七夜月 2023
七夕を盛大にスルーして、蓮の早朝開園に浮かれる7月です。
熱中症の大敵は睡眠不足! ということで、前日には早めに就寝。
当日は普段より1時間は早く起きる気合漲るまま、いつもの大船フラワーセンターへ開園時刻ぴたり位に到着したのです。
そこに広がっていた光景は……目を疑うばかりの行列の長さ!
いや、吃驚しました。あんなに行列出来てるのは初めて見た気がします。
さて気を取り直して入って蓮鉢の並ぶところへと参りますと、何やら人だかりが。
珍しい品種でもあるのかと近づいてみましたら、
花が1本の茎から2つ咲いているのが見えたのです。
品種は友誼牡丹なのですが、このように咲くのは「双頭蓮」と呼ぶのだそう。
珍しい咲き振りを見れたお得感で気分は上々です。
しかし早朝ではあるものの既に暑さがもの凄いので、双頭蓮を見れたからよし!的な気分で早や帰りたいと挫けそうな心。
そんな脆弱な心を水分補給で叱咤激励して、鑑賞を続けました。
一つ花弁の先がくるりと丸まったままになっていて、そこが何とも可愛い雰囲気になっていたのは霞光染指という品種。
花弁の色合いも柔らかくて一層可愛い感じがします。
京都御所という品種は、一転して厳かな感じ。
美しさはもちろんのこと、気品すら感じてしまうのは、おそらく字面の威力大です。
字面の威力という点では艶陽天という品種もなかなかでした。
濃いめの花弁の色合いか花弁の重なり具合からか、そして字面の威力か…どことなく艶めいた雰囲気を感じてしまいます。
蓮はいつみても美しいのですが、格別に好きなのは開花初日であろう開きかけの頃合いです。
今回は金錦旗という品種が、塩梅の良い開き具合と淡い色合いが相まってめちゃくちゃ可愛らしく撮れたと自画自賛。
そうはいっても、見頃!と開いた蓮も美しくて大好きなのです。
喜鶴という品種は、そんな見頃な咲き具合。すっきりとした佇まいがとても綺麗な咲き振りでした。
日差しが厳しくなかなか白蓮が上手いこと撮れなかったのですが、玉楼台という品種は逆に妙な効果のように撮れました。
白という色と日差しの効果で矢鱈と神々しく感じてしまいます(2枚目)。
咲き始めと見頃の対比が上手く撮れたのは八間という品種。
まさに、ほろりと花が綻ぶ音が聞こえてきそうな雰囲気でした。
この時期は百合も綺麗です。
このところは紅筋山百合をずっと見に行っていたのですが、今回はカノコユリをば。
結構な迫力のある咲き振りでした。
花弁の縁が白い朝顔が浦霞という品種、縞が入っている朝顔が木曽錦とありました。
程良い感じに撮れたのはこの2品種だけでしたが、他にも沢山の色合いが咲いていて目にとても楽しかったのです。
そんなこんなで汗だく鑑賞を終えましたが、来月は更に暑いのかもと思うとそれだけで気力が蒸発しそうです。
蒸発した気力が戻ることを願いつつ、来月も何とか鑑賞に出かけられるよう夏バテ対策に励みたいです。